マナーの悪さに「泣いている本たち」ネガティブな共感からポジティブな拡散を引き出すツイート(鎌倉市中央図書館の例) | 不問日報-号外

2012年6月21日木曜日

マナーの悪さに「泣いている本たち」ネガティブな共感からポジティブな拡散を引き出すツイート(鎌倉市中央図書館の例)


Twitterを見ていたらRTで回ってきたツイートです。
うわーと思い、私もついRTしてしまいました。



◆分かりやすい写真でフォロワー数の5倍拡散

上図は鎌倉市秘書広報課( @kamakura_koho )さんのツイートですが、同アカウントのフォロワー数が約1,700に対して、RTが8,500件を超えており、フォロワー数の5倍近い拡散につながっています。(2012年6月21日現在)

マナーや取り扱いの悪さから使えなくなった本を展示する、というのもユニークな取り組みですが、拡散した理由はやはり「写真」が大きいはず。むざんな姿になった本が一目瞭然ですし、

「ウチの犬がやったのにどうして私が弁償する必要があるの?」

というコメントが書かれた補足もついています。
恐らく返却時に借り主が言い放った言葉なのでしょうが、ひどいですね。


◆ネガティブな共感・ポジティブな拡散

私は仕事で企業がソーシャルメディアで投稿するコンテンツの作成やチェックを度々行なっておりましたが、「共感してもらえるか?」は外せない視点の1つでした。視点としてはポジティブな共感を意識することが多かったですが、今回の例を見て「ネガティブな共感」を意識するのもありだな、と思った次第です。そもそもネガティブな内容は頭から避けてしまっていたので、ちょっとした発見でした。

ネガティブな内容を投稿するにあたっては、結果的に見る側の善意(ポジティブな気持ち)に訴える内容であると良いのではないか、とも思います。今回の例で言えば、

「ひどいな」というネガティブな共感が起点
 ↓
「こういうことはしないでほしい」というポジティブな気持ちを持って拡散

という構図になっています(私的には)。

ソーシャルメディアに展開するコンテンツで行き詰まっている企業さんは多いようですが、意外とネガティブな要素の中にもヒントがあるかもしれません。例えばCSR活動やボランティアの取り組み等、何らか課題意識のある分野にネタがあるのではないでしょうか。


参考リンク