11月 2012 | 不問日報-号外

2012年11月28日水曜日

岡倉覚三『茶の本』岩波文庫

喫茶店巡りをしていて、ふと「茶」とは何ぞや? と思いたった。そこで思い出したのが、遠い昔読んだ『茶の本』。そんなきっかけで、恐らく10年ぶりくらいに再読。

以下、自分の思考メモ的な展開ゆえ、第三者に読まれる配慮は皆無であることを予め断っておく。文体が既に内向きモードになっているなぁ。


■自己広告について

男も女も何ゆえにかほど自己を広告したいのか。奴隷制度の昔に起源する一種の本能に過ぎないのではないか。(P.43)

ドキリとする。しかし冷静に・・。

これは消化できていないが、気になった一文。
何かと自己アピールを求められる世相ゆえ、ドキリとするものだった。たしかに、この妙な空気感に違和感をおぼえる自分もいる。スキルアップせよ!と言われる能力の多くは、プロ社畜になるための能力をひたすら磨くにすぎないのではないか?と指摘する人もいた。奴隷という表現はショッキングだが、冷静に考えよ、という警鐘を鳴らしているようにも感じる。

上記は「英語、IT、会計は”奴隷の学問”」と喝破した瀧本哲史さんの著書『僕は君たちに武器を配りたい』(講談社)。